変なオーラ・・・!

 横浜から気仙沼に帰省する途中、

 JR一ノ関駅からバスに乗り換えようと出口に向かう階段を下っていると、

 小学校5年生位の女の子とその子のお婆さんと思われる人が僕の背中に向かって、

 「盛(さかり)行きはこっちだべがぁ~?」と、訪ねてくる・・・

 僕は、階段を下りてくる二人に向かって叫ぶ・・・



 「こっちは出口、盛行きは隣、と~・な~・りぃ~」・・・



 まだ、20代だったころ・・・

 横浜駅西口で彼女を待っていると・・・

 僕より少し若い感じの女の子が近づいて来て僕に話しかける・・・


 「待ち合わせの人は、私じゃないでしょうか?」



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ち、違います・・・・」



 まだ、20代だったころ・・・

 またまた、横浜駅西口を歩いていると・・・

 年齢50歳位の、いっちゃってる目をした男の人が近づいて来て僕に話しかける・・・



 「オ・オスカープロの方ですよね・・・」



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ち、違います・・・・」



 「いや、絶対オスカープロの方だ!!・・・」



 「だから、違うって言ってんだろうが!!」




 まだ、20代だったころ・・・

 横浜駅西口に有る高島屋の紳士服売り場を歩いていると、

 やはり、年齢50歳位の紳士が僕に向かって話しかける・・・

 
 「ちょっと、店員さん・・・」



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ち、違います・・・・」



 30代になって、

 子供を抱っこして、ある家電量販店を歩いていると、

 年齢60歳位のお婆さんが・・・

 子供を抱っこして歩いている僕に向かって、やはり・・・


 「ちょっと、ちょっと店員さん・・・」



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ち、違います・・・・」


 その、お婆さんは更に・・・

 ホットカーペットを選びながら何分もしないうちに僕に話しかける・・・


 「これは、何畳タイプかしら・・・」



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・子連れの店員が何処にいるんだよ・・・えっ!婆さん!!」


 
 親戚の結婚式に呼ばれ、横浜から仙台までワザワザお祝いで出かけていった・・・

 自衛官同士の結婚式で、まぁ飲兵衛の多い事で・・・

 僕は新婦側の親戚の席にいたが、

 ニコンのF4と言うちょっと良いカメラで二人の写真を撮っていた・・・

 すると、どう見ても幹部自衛官と思われる偉そうな奴が、新婦の親戚の僕に向かって・・・


 「スピーチのマイクが曲ってるから直してきて・・・」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 この野郎カメラマンと勘違いしていやがんな・・・

 お祝いの席じゃなかったら、「てめーでやれ!!」って言いたかったが・・・


 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい、マイクですね・・・」

  (今では、笑い話になっている)




 ディズニーランド等の行楽地に行っても、必ず

 「写真とってもらえますか?」と頼まれるし


 「○○はどっちですか」と聞かれるし・・・




 僕の家族は、そんな「変なオーラを纏った」僕を見ながら


 「まただ・・・」と思っていることだろう・・・








                          届くか・・・3万アクセス・・・